防災について

《 政府の被害想定 》

 南海トラフ巨大地震が発生すれば、東日本大震災の10倍を超える規模と想定され、内陸にある奈良県は津波に襲われず被害が少ないと言われるものの、給水人口140万人中130万人に断水、停電は92万軒のうち82万軒都市ガスも4万戸は供給がストップします。被害は広域にわたるため復旧順位は沿岸部が先行で、奈良県は後の順位となるため復興まではかなり長期間に亘るといわれています。

《 ミックの防災への取り組み 》

 ミック登美ヶ丘は多機能複合型介護施設として、「通所」「宿泊」「訪問」の機能を柔軟に組み合わせた「在宅介護」の援助を行っています。ご利用者様は、日中は71名、お泊りは18名、1日で延80名にご利用を頂いております。災害発生時は、ご高齢でかつ心身に障害のある自立困難な方をお預かりするので、国の想定のように長期戦の覚悟と体制作りが必要です。

《 ミックの防災設備ーライフラインの整備 》


(1)ガス 災害時対応バルクシステム採用 

  980Kg縦型バルク貯槽の大型LPガスタンクを設置。
  平常時は厨房や給湯で使用、ガスの残量が40%になると
  満タンにしますが、最低でも約400KgのLPガスが確保できます。
  付属設備として120人分のご飯と汁物が同時に調理可能
  な移動式調理台、炊き出しステーションを1台準備しました。

(2)電力 LPガス非常用発電機と太陽光発電装置との併用 

  停電と同時にエンジンを始動させる発電機と屋根全面に
  設置した太陽光発電で電力を確保します。

(3)水  雨水タンク4台設置 

  雨水は生活用水に使用し、備蓄している長期保存可能
  の飲料水と合わせて使用する計画しています。

《 ミックは地域の防災拠点 》

  1. 安全な避難場所
    (1)ならやま大通りに面し、各消防署から到着しやすい立地です。 
    (2)施設の敷地が約1千坪で隣接建物との間隔は充分確保されています。 
    (3)当施設は最新の耐震耐火の基準をクリアしており、地盤も多量の杭で強化されています。 
    (4)隣接して大型商業施設があり駐車場が広く周囲の空間には余裕があります。 

  2. 防災体制
    (1)非常時における電力、ガス、水のライフラインは完備しています。 
    (2)高齢者介護施設のため食事、入浴、宿泊等の設備が完備しています。 
             又、防災用品を備蓄しています。 
    (3)介護職員が365日24時間体制で常勤しています。 
    (4)介護職員は日頃より防災訓練を実施、防災知識を深める努力をしています。 

  3. 地域密着型施設の役割
    施設の性格上地域の要介護者を中心に避難の受け入れを考えています。
    地域防災体制を皆様と築き上げていきたいと願っています。

施設全景

北側は駐車場になっていて防災設備が設置されています。

LPガス貯槽タンク

非常用ガス発電機

防災ステーション


太陽光発電